株式投資

株取引

株価変動による損益リスクのある株式投資ですが、初心者におすすめな安全性の高い商品もあります。初心者向けの資産運用「ミニ株」をピックアップしました。

初心者向けの仕組みもある資産運用・株式投資

株式投資とは、企業の事業資金調達のために、発行された有価証券を買うことです

国債や地方債と違う点は、株式を購入、出資している(国債のような債券ではない)ため、企業は投資家に対しての償還義務がないこと。

投資家は株を買うことで株主となり、株主総会に参加したり、利益配当の分配を受けることができるのです。

株式投資の魅力とリスク

株式投資から得られるメリットには、値上がり益、配当金、株主優待、そして株式分割があります。

株式投資での魅力はやはり株そのものの値上がりによる売却益です。また、1年以上の保有をする場合は、企業が得た利益の中から、株主に対して分配される配当金や株主優待なども期待ができます。

さらに、株式を持っている会社が株を分割すれば、持っている株の量が大きく膨らむこともあります。

一方で、株式は価格が日々変動するため、保有している銘柄が思惑をはずれ株価が大きく下げた場合には、損失を被ることも。また、配当や優待は企業の業績や方針によってはない場合もあります。

そして最悪の場合は、保有している企業の倒産が倒産した場合は、株式の価値がゼロ、つまり紙くず同然になることもあります。株式投資とは、ハイリターンである分、リスクも高いといえるでしょう。

メリット1. 株主優待の魅力は計り知れない

株主優待は思っている以上に大きな恩恵を受けられます。場合によっては、配当金などの金銭の直接的な利益よりもお得になることもあるほどです。例えば、某ステーキ店の食事券。場合によっては5,000円分受け取れ、配当金を上回ってしまうこともあります。

他にも、映画の無料鑑賞に加え、ポップコーンや飲み物を貰える優待券が年2回送られてきたり(総額4,000円程度の価値)、とあるスーパーで買い物をしたとき10%OFFにできるサービス券をもらったりと、上手に使えば間接的にお金を節約できます。結果、これが利益に繋がっていきます。

某TV番組で株主優待だけで暮らしている人が取り上げられたことがあります。あまりの衝撃に世間を賑わせましたが、突き詰めれば、このような暮らしができるほどの大きなメリットが株主優待にはあるという証明になっていると言えます。

メリット2. 嫌でも経済の動向について詳しくなる

知識は生きていく上で大きな武器になることは間違いありません。それが自然と身に付いていくというのが2つ目のメリットです。株式投資とは、常に株式市場を意識することになるため経済の動向について詳しくなっていきます。

例えば、自動車業界の株式投資をするのであれば、自動運転だったり、水素エンジン、電気自動車など。これらについて知識を持っていないと投資をすることはできません。結果、独学なりで勉強をすることになるわけですから、時代の最先端技術について詳しくなっていくことに。

どこで役立つかは分かりませんが、持っていても損はない知識をお金を増やしながら得られることになるため、大きなメリットと言えるでしょう。

デメリット1. サボることができない日々の努力が必要

デメリットは常に意識をしないといけないプレッシャーがつきまとうということです。ご存知の通り、株価は常に変動をしています。その日に経済を揺るがすような大きな出来事があれば、あっという間に株価は変化します。それに敏感に反応するためにも、常に勉強をしてアンテナを張っておかないといけません。そうしないと損するリスクが高まってしまうからです。

このように常に気を張っていないといけないというデメリットになります。もちろん「損益が●●円になったら▲▲する」など、自動で対応することができるよう設定をしておくことはできますが。それでも、サボることができないことには違いはありません。

デメリット2. ビギナーズラックの反動が大きすぎる

たまたま大きな利益を得た場合、二度目・三度目を期待し大きな損失を出してしまう可能性があるという怖いデメリットも株式投資にあります。ギャンブルの世界にもよくある「ビギナーズラック」ですが、株式投資の場合、物凄い額が動くこともあります。

これが頭に焼き付いてしまい、損を出しているときに冷静に判断ができなくなってしまう可能性を秘めているということです。

冷静に対処ができる強い気持ちがあれば防ぐことができますが、人間とはそんなに強いものではありません。額が大きければ大きいほど反動も比例をすることは理解しておきたいところです。

株式投資は小心者に向いている金融商品

基本的に株式投資とは、しっかりと自分の身の丈を理解し、相応の投資をすれば大きな損を出すものではありません。ただ、これを一旦振り切ってしまって、

大きな勝負をしてしまった場合、身の破滅になることが多いのです。もちろん、それで勝ちを拾う人もいますが。

これを鑑みると株式投資は、やはり小心者に向いている金融商品といえます。大きな勝負をすることを怖がるような人です。株式投資では、この気の小ささが重要に。石橋を叩いて渡り、勝てる勝負しかしないことに徹底ができることが大切な世界なので、小心者向けなのです。

初心者向けの株式投資「ミニ株」

普通、証券会社で売買ができる株式は、A社なら100株単位などまとまった単位でしか取引ができないようになっています。

けれどもミニ株なら、この売買単元の1/10の価格から取引できます。これはオフィシャルな制度ではなく、証券会社が独自に開発・提供しているサービスです。

ミニ株による配当金や株式分割などは、持株数に応じて配分されるので、投資金額を小額から始めたいという方には最適です。

買い足して数が規定に達すれば、単元株になり、優待なども受けられるようになります。普通の10分の1の価格で投資が始められるというのは大きな魅力といえるでしょう。

メリット1. お金を増やすことを理解できる

扱っている額が小さいため、余裕を持って損益、利益を観ることができ、お金の動きを実感することができます。ポイントは「余裕を持って」という部分です。人間は、やはり熱くなってしまうと自分を見失ってしまいます。

結果、冷静にお金の動きを理解しないといけない部分なのに、短絡的に行動をしてしまうことに繋がります。ミニ株の場合、このように熱くなることが少ないですから、冷静に判断することが可能に。

この冷静さは後に、株式投資に移ったとき、大きなノウハウになること間違いありません。なので、どうやって投資でお金を増やしていくのか?を理解できるというメリットを持っていると言えるのです。

メリット2. 着実にステップを踏めるため達成感が大きい

利益が出て少しずつ株を増やしていくことができるため「増えている実感」があるということもメリットの1つになります。当然、利益の額が大きければ大きいほど嬉しいですが、着実に歩を進めた喜びもまた良いものです。

そしてこれも株式投資をしたときの大きなノウハウになります。株式投資は、少しずつ歩を進めていかないといけないときもあるため、ここでの経験が必ず役に立つわけです。

これに加え、利益が上がっていくと、ミニ株から、本来の株式投資に移行する瞬間がやってきます。こうなったときの喜びはひとしおです。コツコツと増やした頑張りが報われる瞬間ですから。

デメリット1. 証券会社のサービスのため業者によってクセが違う

ミニ株という金融商品はあくまでも証券会社独自のサービスになります。つまり、各金融業者を見ていくと、サービス内容が細かく異なるのです。これを把握するのに少々時間が掛かるというデメリットがあります。

1つの金融業者で慣れれば、おおよその見当をつけることはできますが。それでもいざというとき細かい違いがあるとストレスを感じてしまいます。

そして何よりも怖いのが、証券会社のさじ加減1つで大きくサービス内容が変わるリスクもあるということ。ほぼないとは思いますが、絶対にないと言い切ることもできません。大きくサービス内容が変わったとき、損をしてしまう可能性があることは頭に入れておきたいところです。

デメリット2. 自分の好きなタイミングで売買ができない

株式は通常、好きなときに購入でき、好きなときに売ることができます。対して、ミニ株の場合は予め決まっているというデメリットになります。保有していた株式の株価が大きく下がってしまった場合、反射的に売ることができないというわけです。具体的には、売買を申し込んだ翌日の最初に成立した価格になるというものです。

余談ですが具体例は、とある金融業者のサービスを参考にしたものです。他業者の場合、タイミングが異なることもあります。なので、利用している業者のサービス内容をしっかりと把握しておく必要が。と、先のデメリットが、こういった部分でも影響してくるのです。

ミニ株はリスクを限りなく小さくしたい人に向いている金融商品

ミニ株は扱う金額が小さいためリスクも比例して小さくなります。なので、初心者向けとなります。株式投資をお試しでやってみて、例えそれが失敗したとしても痛くない程度のリスクになるわけですから。

もちろん上手にミニ株をしていけば、コツコツとローリスクでお金を増やしていくことも可能です。したがって、ミニ株はとにかくリスクを限りなく小さくした状態で、気長にお金を増やしたい人向けでもあります

ちなみに、多くのミニ株を購入し、リスクを分散させて投資を行っている人もいます。この手の人は、ローリスク・ローリターンの構図を、大量に投資することで「ハイリターン」を実現しているともいえます。これも1つの作戦でミニ株の面白いところなのかもしれません。